猿岩石

日曜日、国道を車で走っている時、視界に飛び込んできたのは大学生風の若い男が1人。
両手にA3サイズの厚紙を持ち、それにはマジックで太く「八王子」と書いてあった。

ヒッチハイクらしい。


って、淡々と思うわけがなく「えーーーー！！！」とびっくり。
しかもその人、堂々とボードをあげてアピールするわけでもなく、
下のほうでチラチラと見せる程度というハングリー度２０％ぐらいのやる気。

何事もなかったかのように通り過ぎていくべスに
「乗せてあげなよ」というものの、「やだよ！ていうかここから八王子までなんて
歩いていけない距離じゃないのに（歩けば2時間ぐらいかな？）なんで乗せるの？」と。


たしかに見かけた場所から八王子までは歩いていける距離なのだ。
しかし八王子のどこまでなのかによっては距離はだいぶ変わる。
八王子は恐ろしく広いから。

もしかしたらこの男の人はあえて「八王子」とだけ書いておいて安心させ、
本当は八王子の超山奥まで連れて行ってもらおうという魂胆なのかもしれない。

ちなみに私たちの後ろには空車のタクシーが走っていたが
その車に彼が乗った様子はなかった。

あの運転手に看板見せれば乗せてもらえたのに。