まーちーがーいーない！ない！ない！

土曜日、訳あってホストクラブに行った。もちろんデビュー戦 in 歌舞伎町。

メンバーは会社の同僚と先日お知り合いになったお姉さんと３人。

お姉さんはホスト顔がストライク。いつかホストクラブに行きたい！
言っていた時に、私と同僚が「えー連れてって！」という話をしてこの流れに。
行ってみたいと言ってみたものの、実際この日が来るのをどう過ごすべきか同僚と震える日々。

ホストなんてタイプじゃないし、あーゆう人種はかなり苦手。
「なに着て行こう？」「どうしよう」「ドタキャンはまずいよね」などと言いながら
毎日を過ごしていた。
当日の午前中はテニスをして、時間までバーゲンで服を買って過ごし、
夕方からお姉さんと待ち合わせ。

お姉さんは胸の大きく開いたワンピースにピンヒールという「ザ・勝負服」で登場。
いっぽう私はレイビームスの黒シルクワンピと黒スパッツ（無印）、ツモリのウエッジソールに
カゴバッグ（！！！）というお買い物スタイル。そしてボブゆえの寝癖。
ごめんなさいごめんなさい。

お姉さんの先導により、以前から気になるお店という場所まで歩いていく。
店頭付近にはキャッチもいないし、店内前に着ても本当にやってるの？という雰囲気。
そこで同僚が「怖いよー！！！」と叫び出し引き腰の体勢に。
ここまで来てやっぱし入りたく無いと言う。しかしお姉さんに「どうして？大丈夫だよ！！！」
と諭されシャンパンタワーのオブジェが飾られた隣にある扉を開けた。



中には浴衣や甚平をきた若い茶髪のチャラ男がたくさん。
七夕という事もあり、「七夕祭り」が開催されていて、ホストたちは
それぞれ各自が夏をイメージしたファッションで接客していた。
せっかくのホストクラブなのに甚平と浴衣・・・・・なんだかがっかり。

お姉さんがボーイとやり取りをした後、席に通される。
まだ７時という事もあり、店内はそれほど混雑もしていない。
普通の若い女の子がちょこちょこいて、ホストクラブ通いするようなキャバ嬢のお姉さんはいない。
さっそく３人の男が席についたが、、、、、、ちょとまて。お前らうちの学生だろ？

とつっこみたくなるぐらいに幼い顔をした男子たち。しかも甚平だから余計にその辺の子に見える。
ノリノリで掛け声をしながら話しかけてくるが、しらふの私たちには一向にきつい。
チェリーカクテルを頼むと「お姉さんチェリーボーイ好きだね～」なんて冷やかされ、
どうしたらいいものか。ここで「いえーい」とか言えれば立派な大人なんだろうが、
残念ながら私はドン引き。え？笑うとこなの？

一方、お姉さんはニコニコしながら少年たちの会話に耳を傾けていたが、
同僚を見ると怯えた顔をして固まっている。「大丈夫？」と聞くと「怖い・・・・」と。
「でもどう見てもうちの大学の学生にしか見えないじゃん」と言うと「本当だよ。こういう人種嫌い」と
さらに怯える。しかし同僚は２０代だし、顔も超かわいいのでホストたちも私とお姉さんの名前は
呼ばないクセに、一言も発さない同僚にはひたすら話しかける。

「●●ちゃん（同僚）宮崎あおいに超似てね？」
「うん！まじで似てる！」
「（全員揃って）まーちーがーい、ない！ない！ない！」


シーン。。。。。。


たしかに同僚は宮崎あおいに似ているが、そのノリ、どうしたらいいものか。
これじゃ学生の合コンじゃないか。ホストクラブってこんなところなのか？
初回という事でクルクルといろいろな男の子たちが席を変わり、みんなハイテンションで
うちらのボトルの焼酎を飲んでいく。


「自分、優希（仮名）って言うんですけどぉ、席ついてもよろしいでしょうかぁ」


全員この口調で座ってくる。年を聞けば２０歳前後。２２，３歳ばかり。
本業は学生だったりフリーターだったり。はぁ、若い・・・・・・・。仕事（大学）しているみたい。
この口調もどうしたものか。


お姉さまはどうやらＶ６の森田似の男の子を気に入ったようで完全２人で話し込んでいる。
同僚は一言も声を発さず、ホストがすごいテンションで話しかける。
真ん中に座った私は・・・・・・このままじゃホストに悪いような気がしてきたので
目の前にあった焼酎をガンガン飲んで、出来上がって話をするよう努力する。客なのに。。。

途中、上野にいる西郷どんにそっくりな男が着たので「年は３０代か？」と聞いたら
２０代だったらしく怒らせてしまったが、なんだかんだと２時間が経ち、延長はお断り。
帰りに送るホストを１名指名しろと言われるが、もう誰が誰だかわからなかったし
誰でもよかったので、福島弁が印象的だった大沢樹生似の少年を指名。

連絡先を教えてくれなんていわれるが、むこうもどうして自分が送り指名されたのか
わかっていない様子。当たり前だ。たいして話もしていないけど、福島弁だったというのが
記憶にあったから。お互いきょとんとしながら相手の電話番号だけをバーゲンで
買った服のレシートの裏に書いてもらい、無事退店。

その後、近くのカフェで座談会。
お姉さんは森田くんとの会話もルックスも最高だったらしくご機嫌。
同僚は年下嫌いなので非常に疲れたと。そしてカフェスタッフのお兄さんを見て
「あの人だったら席について欲しい」と完全に店を間違えた発言をする。
私は無理矢理酒を飲んでテンションをあげたので「まきちゃん一番楽しんでいたよね～」と誤解される。


ホストクラブには１部と２部があるらしく、１部は今回のようなキャバクラ男子版といった
若い学生や少年が合コンノリで２０代の女の子とわいわい飲むようなお店だという。
２部はイメージしていたような「ザ・ホストクラブ」が展開されるという。
どうせ行くなら２部のようなコテコテのほうがよかったよ。もう行かないと思うけど。